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補助金・進め方

「火災保険でリフォームが無料になる」は本当? — 正しい使い方と危ない誘い文句

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「火災保険を使えば、実質無料で屋根や外壁を直せますよ」——こんな訪問や電話を受けたことはありませんか。火災保険でリフォーム費用がまかなえるのは本当に限られた場合だけで、この誘い文句をきっかけにしたトラブルが全国で相次いでいます。

火災保険で直せるのは「災害による突然の被害」だけ

住宅の火災保険の多くは、火事だけでなく「風災(台風や強風)」「雹災(ひょう)」「雪災(大雪)」といった自然災害による被害も補償しています。台風で屋根瓦が飛んだ、雹で雨どいが割れた——こうした突然の被害は、たしかに保険の対象になり得ます。

一方で、年月とともに傷んだ「経年劣化」は対象外です。色あせ・コケ・ひび割れ・古くなった屋根の塗り替えなど、一般的なリフォームのほとんどは経年劣化にあたり、火災保険では直せません。「保険でリフォームできる」という話は、この区別をあいまいにしているのが問題です。

トラブルの典型的な流れを知っておく

国民生活センターには「保険金で住宅修理ができる」という勧誘をめぐる相談が数多く寄せられており、繰り返し注意喚起が出ています(2020年の発表では相談件数が10年前の約24倍に増加)。典型的な流れはこうです。

  • 「近所で工事をしていて、お宅の屋根が傷んでいるのが見えた」と訪問される
  • 「無料点検」で屋根に上がり、被害写真を見せられる(わざと壊す悪質な例も)
  • 「保険申請は当社がサポートします」と契約を勧められる
  • 保険金の3〜4割の手数料や、解約時の高額な違約金を請求される
  • 経年劣化なのに「台風のせい」として申請させられ、うその請求(詐欺)に加担させられてしまう例も

本当に台風で壊れたときの、正しい手順

玄関先での訪問対応のイメージ

順番が大切です。「工事契約が先、保険はあとから」と急がせる会社は避けましょう。

  • ① まず自分(契約者)で保険会社か代理店に連絡する — 保険金の請求はご自身で無料でできます。代行業者は不要です
  • ② 被害箇所の写真を撮っておく(可能な範囲で。屋根には上らない)
  • ③ 保険会社の案内に沿って書類を出し、必要なら鑑定人の調査を受ける
  • ④ 保険金の金額が決まってから、修理を頼む会社を自分で選ぶ — 点検に来た会社に頼む義務はありません

もし契約してしまったら

訪問販売で契約した場合、書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフ(無条件解約)ができます。期間を過ぎていても解約できる場合があるので、あきらめずに消費者ホットライン「188(いやや)」に電話してください。お住まいの地域の消費生活センターにつながります。

保険が使える場合も、見積もりは複数社で

本当に風災の被害が認められた場合でも、修理会社は自分で選べます。保険金の範囲に収まるかどうかも含めて、2〜3社から見積もりを取って比べるのが安心です。屋根・外壁の工事費の目安は、当サイトのシミュレーションで個人情報なしで確認できます。

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よくある質問

火災保険を使うと、保険料は上がりますか?
火災保険には自動車保険のような等級制度がないため、保険金を受け取ったことが直接の理由で保険料が上がることは原則ありません(保険料率全体の改定で上がることはあります)。正当な被害なら、ためらわず請求して大丈夫です。
被害が経年劣化か災害によるものかは、誰が決めるのですか?
最終的には保険会社(必要に応じて派遣される鑑定人)が判断します。修理業者が「保険がおります」と断言することはできません。断言する業者ほど注意が必要です。
「無料点検だけでも」と言われたら?
屋根の上は自分で確認できないため、点検商法の入り口になりやすい場所です。頼んでいない訪問点検は断るのが無難です。心配なら、地元の工務店や瓦店など自分で選んだ会社に点検を依頼しましょう。

この記事に誤りを見つけた場合は、お問い合わせフォームからお知らせいただけると助かります。

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